クラリセージにはまる

ラベンダー、ベルガモット、プチグレン、クラリセージ、この4種の精油に共通する物。それは、エステル類の酢酸リナリルとモノテルベンアルコール類のリナロールが共に高濃度で含まれていることです。とりわけ酢酸リナリルは鎮静作用が高く、甘い果実の様な香りが強い。
中でもクラリセージは、酢酸リナリルが60%近く含まれ、真正ラベンダーの倍近く含まれています。
「マスカット」に喩えられることが多いのですが、感じ方は人によって様々です。そして私の最初の印象は、それほど良い物ではありませんでした。

上記4種の内で、最初に私の感性に響いたのはプチグレンでした。柑橘と草の融合、確かにオレンジの葉のエッセンスの香りは、今でも心を休めてくれる香りです。

しかし、ブレンドとなるとプチグレンはイマイチ使いずらい精油ではないかと。プチグレン自体の持つ香りを超えるブレンドはそう多くない(例外はもちろんあります。それは後で・・)。ブレンドしても「これ以上良くならない」という宿命を抱えているように思います。

それに比べクラリセージは、それ自体の香りは軽くてイマイチだけども、ブレンドすることで、強力な陶酔感を引き出せるオイルであることが、最近判ってきました。
ひとつ、最近多用しているブレンドを紹介しましょう。

クラリセージ 4
グレープフルーツ 3
スペアミント 1

クラリセージもグレープフルーツも、今一つ香りに強力な個性を持たないオイルです。この二つをブレンドしただけでは、今一つ「やさしい香り」をこえることのないブレンドですが、ここにスペアミントを若干加えることで、厚さ、強さが加わります。
スペアミントをペパーミントに替えても良いと思いますが、いずれにしても多すぎない方がよいかと思います。スペアミント(ペパーミント)を意識させない程度が良いかと思います。

このブレンドの大きな課題は、トップノートに偏っていることです。
夜、寝る時の睡眠導入剤として、キャリアオイルで希釈し、腕や胸に塗り込んでおくと、あっという間に気持ちよく寝入ることが出来ます。しかし、日中のストレス緩和剤として使うには、持続時間が短いかもしれません。
ベースノートを若干加えてみました。

クラリセージ 4
グレープフルーツ 3
スペアミント 1
コパイバ 1
ベンゾイン 0.1

コパイバはそれ自体は香りが弱いのですが、ベースノートとしてあるいは、他のブレンドの香りを持ち上げる特徴があります。若干香ばしさが加わりますが、他の香りの特徴をとてもよく引き立てるので重宝しています。また、コパイバは入れすぎても、あまり全体の香りに強い影響を及ぼしません。ぜひ、試して下さい。
ベンゾインは余計かもしれません。保留剤の効果を強めたかったのですが、入れすぎると別の香りになってしまいます。ご注意下さい。

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