パチュリ一覧

アミリスでブレンドを楽しむ

DSC_7798s

1.5ml程度しか入らない、ガラスのサンプル瓶。

2年前にブレンドしたもの、最近ブレンドしたものを、昔のフイルム缶に入れて保存している。保存といっても、時々開けては香りを確認し、気に入れば少し使い、無くなればそのまま瓶を洗浄し、新たなブレンドを追加したりして使っている。

何と何をブレンドしたかのメモは瓶に張ってあるが、時にはメモを取らなかったものもむある。最近は配合割合まで省略。ましてや、ブレンド日などの他の情報は皆無である。
しかし、これはこれで楽しい。あやふやな記憶をたぐり寄せ、「何と何のブレンドだったか」、「配合はどれくらいだったか」、そして、ブレンドした時の香りの記憶と、現在の香りとの比較を、思い出しつつその変化を楽しんでいる。
いや、香りが変化したのではなく、私自身の感受性が変化したのかもしれない。

続きを読む


変化する香り その2

オイルが変化する場合もある

パチュリ、ペチバーは私のお気に入りのオイルです。私のような、明らかな昭和世代にとって、パチュリ、ペチバーは、実にノスタルジックなオイルであります。
オリエンタルとも言えますね。
しかし、昭和の記憶とこれらの記憶が結びついているわけではない。「少年時代に嗅いだ記憶がある」と言うだけで、具体的事象と結びついているわけではない。
しかし、初めてこれらを鼻に近づけた時に覚えた感覚は、古い記憶の根底に横たわっている動かし難い記憶を呼び起こし、決して戻ることの出来ない苦くもあり甘くもある幼い昔に、一瞬ではあるがタイムスリップする感情を起こさせる。

DSC_7252s

かつての欧米による植民地政策でアジアが苦しんでいた時代(だが、決して過去のことでもないのだが・・・)、ヨーロッパに持ち込まれた品々に、防虫剤として使われていたのだそうだが、そうした事実も私自身の記憶に何かしら絡んでいるのかもしれない。 続きを読む