香りが違うのか？、鼻が違うのか？。

わたしはおやじである。

「おやじがエッセンシャルオイルにはまって何が悪い！」と、まず開き直っておかなければ、「キモイ・・・・」などと言われかねないので、まず「宣言」。

「アロマ」という言葉には若干抵抗がある。「いやいや、そんなんじゃない」という「そんなの」とは、オイルマッサージのこと。「アロマ」には、マッサージから、メディカル、ルームフレグランスと、いろいろなイメージがつきまとい、男の私が「ドギマギ」することになる。
そんな、どうともとれる言葉は使いたくなかったので、より限定して「エッセンシャルオイル」とした。だから、「香水」の世界とはちょっと違ってくる。

「香り」について、知り得たこと、考えたこと、をこのページでぽちぽち書き加えていきたいと思っている。

ひとつ断っておくことがある。このページを読んで、お勧めのオイルを購入して「なんだ、この香りは」などと、文句は言わないで欲しい。
とても不思議なことなのだが、人によって香りの感じ方は大きく違ってくる。それだけではない。一般的に、最初から「官能的香り」は存在しないと言っていいかもしれない。初めての香りに、１ヶ月、３ヶ月、１年の間をおいて嗅いでいくと、香りがドンドン変化していくのがわかる。オイルが変化したのではない（それも少しはアリだけれど）。鼻が、嗅覚、脳が変化していくのを感じることが出来る。これが、エッセンシャルオイルの大きな魅力といっても良い。

私のエッセンシャルオイルとの出会いは、ひどい気管支炎に苦しんだ結末でありました。ここが私の浅ましい根性のなせる技でしょうか。金を掛けずに体質改善をしたいと・・・・。たどり着いたのが、ホーリーバジル、そしてユーカリでした。そしてそれがスタートでした。

最初は、いろいろ購入してみましたが、例えばベンゾイン（安息香）。最初は悪くはなかったのです。子どもの頃の記憶がよみがえってくる（歳がばれるかな？）なつかしい甘い香りに、ついつい深入り。テッシュにしみこませて枕元に置いておいたら、それから一週間は、頭痛と気持ち悪さに苦しみました。分量を間違えたこと、使い方を間違えたことが原因で、ベンゾインに罪はありませんでした。
しかし、「完全無罪」かというと、少々グレーゾーン。
最初に購入したベンゾインはナチュラスサイコス http://www.rakuten.ne.jp/gold/auc-naturas-psychos/ で購入した、カンボジア産のもので、学名は Styrex tonkinensis 。どうにも薬剤の石油の臭いがつきまとい、以来、香りを嗅ぐと頭痛が誘発するようになりました。しかし、好奇心の方が優先するのかその後、Jell（ジェル）で購入したベンゾインには石油の臭いを感じることはありませんでした。そして気づいたことは、産地がインドネシアで、学名は Styrex Benzoin 。さらにもうひとつ、カリス成城のベンゾインも、産地はフランス（フランスで加工したという意味なのでしょうね）だが、学名は Styrex Benzoin 。

どうやら、前者がシャム・ベンゾイン、後者がスマトラ・ベンゾインという事のようだ。石油系の臭いのことは今でもわからない。詳しいことは、ナチュラルローズに説明がある。 http://www.aroma-espoir.com/Benzoin.html

過ぎたるは及ばざるがごとし。

これを習得することは容易なことではない。ひとつアドバイスをさせて頂くとしたら、「諦める事なかれ」かな・・・・

ベンゾイン３種

ここで、ベンゾインのブレンド紹介はやめておく。保留剤としての使い方、アクセントとして甘さを加える使い方以外、ベンゾインは思いつかない。やっぱり頭痛がしてくるのだ。
ひとつ、購入の際のポイント。ベンゾインが主体となるブレンドや使い方はちょっと考えづらい。つまり、そう簡単にはへらないと言うことだ。また、ベンゾインは非常に粘度が高く、また、アルコールかキャリアオイルで希釈しないと、本来の香りも薄くてわかりにくい。つまり、希釈してからブレンドする物なので、要するに減りにくい。
5mlのものと10mlのものがあれば、小さい方がお勧めである。