ウッド系に浸る

まず、トップ画像を変更した。
「エッセンシャルオイル」とは全く関係ないが、ちょっと気に入ったショットだった。しかし、直前の撮影で露出を2段オーバーにしていたのを忘れこいつを撮ってしまった。漁船のポールに留まったカモメのディテールが飛んでしまった。カモメはわが故郷ではゴメと呼び、カラスと同列に卑しめられている。

DSC_9302しかし、背景が変わるとなかなかの美男美女である。

私の実家は、日本最北端に接する稚内だが、今年になって頻繁に帰省することが多くなった。1月にすぐ下の弟がガンで亡くなり、その弔いと後始末のためである。その弔いのただなかで、もう一人の弟が腕に火傷を負ってしまった。深酒の上での事故で、ストーブの上に載った寸胴のお湯に片腕をつけてしまった。
かなりひどい結果が訪れることが即座に予想できた。しかし、3つの偶然のラッキーがあった。

  1. かなりの深酒で、あまり文句も言わずに兄貴の処置に従ってくれたこと。また、冷やすときの痛みをあまり感じなかったこと。
  2. この時期の稚内の水道水は、凍る直前まで冷え切っていたこと。
  3. そして、たまたまラベンダーのクリームを所持していたこと。(ラベンダーと火傷の関係は万能ラベンダーと使い方を参照)

水道水でがっちりと冷やし、原液ではなかったが真正ラベンダーをたっぷりと含んだクリームを「盛り」塗りし、救急病院に飛び込んだ。

「重症」と評価されたが、ほぼ2か月で完治。痛みも痒みもあまり感じずケロイドもなく、医者が「異常な完治力」と驚いていたそうだ。
弟はその医者の言葉を信じているのだが、真の理由は兄のみぞ知る!

今回の記事タイトルは「ウッド系に浸る」である。
アロマオイルを使用する場面は、ほとんどがキャリアオイルを使った肌からの吸収に限られている。一つは、炎症等への対応として軟膏として使う。もう一つは、寝入りばなに胸や肩等に多めに塗って使っている。毎日ではないが、持病でもある気管支炎やら、風邪やら、鼻づまりやらと、気道確保の為にこの3年間、ティーツリー、ユーカリ、ラヴァンツァラなどが日常多用するアロマオイルとなっていた。おかげで支障をきたす場面がほとんどといってよいほどなくなり、葉系を使用する機会は少なくなった。
で、今後の寝入りばなのベースオイルは何ににするかとなって、ウッド系に焦点を絞ることとした。

DSC_9342

柑橘系は光毒性の問題があり対象にはならない。もっぱらキャリアオイルに加え、肌に塗るのが私の主要な使い方なので、肌にトラブルをきたすものはベースオイルとしては使えない。フランキンセンスなどの樹脂系はとても惹かれるのだが、価格を考えるとちょっと難しい。ラベンダーやプチグレンは、別の生活次元で使用頻度の高いオイルである。軟膏として肌荒れや炎症に使っているので、これはこれで場面は限定しておきたい。また、甘い香りは限定的範囲にとどめておきたいというのも理由の一つ。よって、花系も対象にはならない。

昔はウッド系の良さは、あまりわからなかった。最初に使ったウッド系オイルはシダーウッド・アトラスとシダーウッド・バージニアだった。ローズウッドも試したが、よい香りとは思ったが、「日常的使用」にはつらさがあった。そのかわり、香りはよく識別できた。たとえばシダーウッド・アトラスとシダーウッド・バージニアを比べると、ヒバ、ヒノキに近いバージニアに親しみを感じた。また、シダーウッド・ヒマラヤの甘さや深さは格別なものに感じた。

しかし3年たった現在、「日常的」に浸る快感が私を支配している。不思議なことにアトラスとヒマラヤの違いがぼやけてきている。いずれも当初感じた芳香とは違った受け止め方をしている。

ここで最近使っているブレンドを紹介する。

シダーウッド・アトラス(またはヒマラヤ) 2 ~ 4
グレープフルーツ 1

3~8%量をキャリアオイルに加えて使う。グレープフルーツがさわやかな甘さを加える。
これにアミリスを加えるのもよい。私は、ファーニードル(バルサム)を少量加えて使っている。サンダルウッドは加えない。シダーウッドに埋もれて「サンダルウッドらしさ」は発揮されない。何よりももったいない。

ウッド系は酸化しやすい成分が多く、肌に使用する場合、早めに使い切ることが重要だ。保存状態にもよるが蓋を開けたら1年以内に使い切る。

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