容器と使い方

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今回はエッセンシャルオイルの使い方についてお話ししたい。

写真は私が買いそろえてある容器の一部です。アロマショップで買うと結構な出費を強いられるが、ハンズやネット等で買いそろえるのが安上がりなので、必要なものは一時まとめて購入した。以後、ほとんど買い足すことなくきている。

購入時の基準は「どの容器が良いか」より、「どのような使い方」をするかが第一だ。私の使い方がすべてに共通する訳ではないが、参考になればとおもう。

■ エタノール希釈か、キャリアオイル希釈か、はたまた原液か

アロマに関わりだした頃は、エタノール希釈での使用がほとんどでした。
理由は、
1.原液で使うことが「怖かった」。なにせ、入門書は「絶対ダメ」と書いてあったので、そう思いこんでおりました。
2.エッセンシャルオイルが高いので、ケチ臭い使い方からスタートせざるおえなかった。
3.わが家に猫の居候がいるので、その気遣い。
4.店頭でのキャリアオイルの価格が高い!

じきに、キャリアオイルも含め安価に仕入れられるようになると、希釈ベースはキャリアオイルとなっていきます。肌からの吸収が何よりも効率的で、便利ですね!
そして現在、その利点と欠点を踏まえ、様々な目的に応じて使い分けています。

1.体調コントロールにはキャリアオイルで。
呼吸器疾患に対しては、キャリアオイルで希釈し、胸に塗るのが最も適切な方法と思っています。
濃度も一回の使用量と体質を考慮して決めて下さい。真正ラベンダーやティーツリー等の安全なオイルは神経質になる必要はありませんが、セージ、タイム、バジル等は注意して下さい。ロースマリー、ユーカリ等はケモタイプや種類にに注意すべきです。
大切なことは、一週間分毎に作ることです。例えばアロマ入門書には「キャリアオイル30mlに対して、エッセンシャルオイルが○○滴」と説明されていますが、人によっては30mlを一週間で使い切ることが出来ない場合があります。私も同様で、あまりキャリアオイルでベタベタさせることは好きではありません。また、いつも複数のブレンドを作っているので、10mlでも使い切れない場合があります。頻繁に使うブレンドは15~20mlで、頻度の少ない物は5mlで作ることにしています。
上記写真の右上の硝子瓶は、5mlの安い瓶でドロッパーのついていない物です。生活の木ショップで購入した物です。
一週間の期限なので、遮光瓶である必要もありません。また、ドロッパー付きだとキャリアオイルは出てきません。

当初は、ブレンド目的でキャリアオイルにエッセイシャルオイルのブレンドを混ぜ込み保管していましたが、一年経つとすべてが酸化してお釈迦様になっていました。「使い切る!」と思っていても忘れるものです。

毎日、毎回、全身をテカテカさせるのでなければ、少なく作るのがベストです。

2.除菌にはエタノール。
いつも常備し使用頻度の高い物は、ティーツリーをエタノールで5~10倍に希釈し、噴霧できるようにしています。歯磨きにも使い、様々な除菌や消臭の場面で活躍しています。時には居候のトイレの消臭にも効果を発揮します。ネコもあまりいやがりません(というのは飼い主の勝手な思いこみ?)。
ティーツリーが適切か否かは人それぞれでしょう。ユーカリ、ローズマリーシネオール、レモンも良いかもしれません。これらのオイルは比較的安価に購入でき、且つ、除菌能力が高いからです。ただし、レモン等の柑橘類は「光毒性」を考慮に入れて使ってください。体臭を押さえるため、日中首筋等に噴霧して外出すると後で辛い目に遭います。
室内の清掃には水に混ぜ込んで使います。家のバカネコが頻繁に粗相をするので、その後かたづけにはこれを使います。キッチンペーパーに吹き付け、ふき掃除します。
しかし、水に混ぜ込んだ物は長持ちしません。2~3日で使い切ります。

現在、エタノールを基材としたブレンドはしていません。理由は、
1.香りを確認するには、数日以上かかります。エタノールが落ち着くまで、本来の香りが解らないのです。原液でのブレンドの方が現実的です。
2.保管瓶が高い。上記写真の横になった東急ハンズラベルの付いた10mlのサンプル瓶で、作ったエタノール希釈のブレンドを保管していました。しかし、たくさんのブレンドが出来上がると、1本130円は、それでも結構もったいない。次第に、1.5ml~3mlのサンプル管での保管となりました。

3.ボディーソープやハンドソープ、シャンプーに。
真正ラベンダー、ティーツリー等を、ボディーソープ、ハンドソープ、シャンプーに混ぜ込んで使うのがお勧めです。
いずれも、人によって一回に使う量がまちまちなので、配合するオイルの量は考慮して使ってください。私などは、シャンプー、ハンドソープに関してはチビチビ使う方なので、結構高濃度に混ぜ込んでいます。シャンプーが200mlに対して、エッセイシャルオイルの総量10ml位混ぜ込んでいますが、普通は、2から、多くても5ml位が適当かと思います。ボディーソープはシャンプーの半分くらいでしょうか。いずれにしても、結構いい加減です。同様のことは「万能ラベンダーと使い方」にも書いています。これも参照して下さい。
重要なことは、安全なエッセンシャルオイルを使うことです。
ラベンダーは真正ラベンダーに限定すべきですね。ティーツリー、ローズマリー、プチグレンもお勧めです。
お風呂にオイルを垂らして使う方法もありますが、利便性、経済性を考えれば、ソープに混ぜ込むのが一番と、私は考えています。なお、ペパーミント、コーンミント(和ハッカ)は使用量に注意して下さい。スースーすると言っても程度があります。
シャンプー、ボディーソープ、ハンドソープを使うたび、ラベンダーが肌を整え、ティーツリーが除菌し、そしてなんと言っても、そのたび毎にリラックスが身体を包み込んでくれます。

この方法でオイルを使うと、その消費量は増え、10mlの瓶では足りなくなるでしょう。なにせ、一回の準備で5ml~10mlが無くなります。私は、ラベンダー、ティーツリー、サイプレス等は100ml瓶で購入しています。なんと言っても無くなる率一番はティーツリーです。

ところで、最初の写真に写っている、スポイト付きの瓶について気を付ける事があるので一言お話しします。
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入れるオイルによって、スポイト部分のゴムが溶ける事があります。真正ラベンダー、ペパーミント、ローズ、ジャスミン、ネロリ、オレンジは問題はないようですが、ティーツリー、ラバンジンは半年でダメになります。ティーツリーは溶かす力がとりわけ強いようです。
他は試してはいません。ユーカリ、ローズマリー等の18シネオール系のオイルの保管結果などは、私も興味があります。知っている方、経験のある方は、お知らせ願えればと思っています。
写真は、2年ほど前にブレンドした、肌の炎症を抑えるための物です。マカダミアナッツオイルが5mlと、ティーツリー、ラベンダー、パインスコッチ、ラヴァンサラ、ベンゾイン、コーンミントのブレンドが1.5mlで、原液ではないのですが、20%程度の濃度となります。作って、何度か使い、そのまま忘れていた物です。スポイトのつまむ部分は内圧の低下でよじれ、固まっています。内部は見ての通りでどろどろに溶けています。当然今後は使い物にはなりません。こうなってしまった物は洗ってもきれいになることはありません。丸ごと捨てるに限ります。

ティーツリーでは、1ヶ月くらいは大丈夫と思いますが、いずれも使う時は短期の使用に限ります。

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コメント

  1. アロマ新人 より:

    質問です。
    本文中にラベンダーとオレンジは問題ないと在りますが、今までこの2種類のオイルを2瓶作りましたが、2瓶ともボムの部分がベロベロ、ドロドロに解けてしまいました。なぜでしょう???

  2. yh より:

    返答が遅くなりました。
    ゴム部分が溶けたそうですね。一概には言えませんが、いくつかの事情が絡んでいるのではないでしょうか。
    一つは、保管時の状況。一つは、ゴム自体の品質の問題。一つは精油自体の問題。いずれも、良し悪しではなく、ばらつきがあって、たまたま私の体験では溶けることはなかったのかもしれません。
    たとえば、精油瓶のキャップでも「溶ける」ケースのあることに最近気が付きました。ティーツリーで溶けるキャップがあるのです。溶けるというべきか、染み出してくるのです。たとえば、タジェットやオポポナックスはキャップの上部に染み出し、キャップを閉めたままでも、良い香りが立ち上ってきます。(笑)
    ラベンダーの場合は、ラベンダー自体、その成分の違いの振れ幅が大きく、Lavandula angustifolia (真正ラベンダー)以外のものではドロドロになる可能性はあるかと思います。本文でも触れたラバンジンは、時に「ラベンダー」として販売されているケースもあります。
    いずれも私は、ゴム部分が間接的にも精油に触れる機会のある、スポイト付き瓶に保管することは現在、一切やめています。使わないことが賢明かと思います。

  3. 猫好き より:

    容器とは関係ないのですが気になったのでコメントさせていただきます。
    猫にはティーツリーなどの精油は気をつけた方がいいみたいです。直接つけていらっしゃる訳ではないので、ご存知かもしれませんが、念のため猫専門獣医さんのblogのURL載せておきます。http://catman.moo.jp/cat-aromatherapy/

  4. yh より:

    猫好きさん
    コメントありがとうございます。
    私も、猫への直接の使用は控えています。なによりも嫌がります。アロマの香りをプンプンさせていると近寄ってきません。だから、うっとおしい時の「ネコ避け」には最適ですね!!