無理をするな!

以下に写真掲載する物は、私のなじめないエッセンシャルオイルである。

ci2013-s1074

まずは、イランイラン。

一般入門書には「大人の女性に似合う・・・甘美な香り」とあり、一方では「高濃度で使用すると頭痛や吐き気を催す」とある。

私は男性なので、この通りには行かないと思うが、実際、最初から最後まで「頭痛と吐き気」を生じさせる香りでしかない。

不思議な香りとしか言いようがない。「臭い」という感覚はおきない。「ああー、きっと良い香りなのだろうな」ということは感じられるのだが、けして「良い香り」と感じることはない。
理性の範疇では良い香りを感じるが、感性的には拒絶したい香りといえる。
写真のイランイランは、左からエクストラ、ファースト、サードの三つのグレードを三年前に揃えた物だ。
たしかに3年前と比べると、同じイランイランでも、感じ方、受ける印象、感覚は違っている。最初のイメージよりはその「良さ」は解るようにはなった。しかし、通常頭痛などとは無縁の私に「頭痛」を引き起こす唯一の存在であることに、変化は起きていない。

ところで、写真の3本は、同一のタイミングで購入した物ではない。最初に別の販売会社のファーストを購入し、吐き気を催しつつ一抹の期待を込めてエクストラを購入し、以後は、ファースト、サードと、期待と諦めと好奇心とそしてやけくそで、もしや真に陶酔感をもたらすホンモノのイランイランがあるのではないかと、都合5本を購入した。そして、そのようなイランイランは存在しないと言う真実にたどり着いたと言える。

断っておくが、この感覚は私だけのものであり、皆さんに共通するものではない。しかし、万人の共通感覚をここには書けないので、私の感覚のみで書かざるを得ないことを了解して頂きたい。
私にとってのイランイランは、近づくことすら拒絶し、特有の「頭痛因子」をはき出している精油であるといえる。「頭痛と吐き気を引き起こす」と様々な本には記述があるが、私にとってのイランイランは、近くにさえ寄せ付けては貰えない香りである。

しかし、私自身に正直であれば、「良い香りだね」などとは言えない。言わない。無理はしない。

ci2013-s1075

私は、ローズは大好きである。そんなに(高額ではあるので)頻繁に常用することはないが、ローズはたしかに感性の核を揺さぶるすばらしい精油である。・・・・ということは当然だが「解る」。

しかし、ゼラニウムは別である。

やはりイランイランと同様に、どこか胸くそ悪さを伴う臭さを私は、ゼラニウムに見いだしてしまう。

今は当初ほどの感覚を感じることはなくなったが、イランイラン同様、使う機会はほとんどといって良いほど無い。
私はゼラニウムに「ローズのような陶酔感」を感じることはまったくといってない。

といって、やはり気になるのでゼラニウムは都合、4~5本は購入した。
写真は、マダガスカル産のものとエジプト産のものである。
妙な話だが、たいへん良い物である。しかし、胸くそ悪さを感じてしまう。・・・・無理はしない。

ものの良さは解るのだが、自分にとっての良さは感じられないのだ。こんな変な感覚を感じている方は他にはいるのだろうか。

だからエッセンシャルオイルは楽しい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ちゃこです より:

    今まで読んだ精油関連のブログの中で、一番面白いです。ありがとう。いつも楽しみに読んでいます。私もイランイランとゼラニウム苦手です。ゼラニウムはカメムシを誤って潰してしまった時の匂いがしませんか?

  2. yh より:

    ちゃこさん
    お読みくださりありがとうございました。
    私はカメムシを潰したことがないので、賛意を表する訳にはいきませんが、その気持ちとってもわかります。
    ジャスミンのインドールなどが良い例ですが、芳香と臭香の間は結構きわどいものがありますね。どちらに振れるかはその時々の体質や感情の有様であったりするのでしょうね。ちゃこさんにとって、いつか「カメムシ」が芳香に変わる時が訪れるのを祈っています。